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食事
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「…んぅ」
「起きたの?」
15分くらいして、もぞもぞと腕の中で動き始めた
「おはよー」
背中を撫でていた手を髪に持っていく
15分という短い時間ではあったけれど、魘されることもなく穏やかに眠れていた
「何で…抱っこされてんの」
覚えていないようで、「降りる」と体を離した
「結が可愛くてつい」
「…可愛くないから」
放してあげればベッドに膝を抱えて座った
「……鈴、は」
静かな沈黙のあと、小さな声が控えめに聞こえた
「なにー?」
「俺のこと、…好きって…言ったでしょ」
突然の話題に驚きつつも、頷いた
「…俺ね、4人の人と付き合ったことある」
突然のカミングアウト。
まぁ、結はこの容姿だし好かれることは多いだろう
「何も、思わなかった…どうでもよくて、その人が居なくなってもいいし、いつ別れてもよかった」
「…うん」
結自身、過去のトラウマから他人に自分を委ねるのが怖いというのもあるのだろう。
「鈴に、好きって言われてから…ずっと考えてた」
俯きながら、言葉を繋げる
「…まだ返事はできない。けど、こんなに迷ったのも初めてなの。
鈴と付き合ったら別れるのが、嫌だって思う……何言ってんだろ、寝起きは頭回らない」
忘れて。と言って顔を背けられてしまった
…それってさ、本気で期待しちゃってもいいのかな。
本気で、俺に向き合ってくれている。
結には失礼だけど、勝手に自惚れさせてもらうね
「ほんと可愛い。ゆっくりでいいからね。無理に思いつめることもないしさ」
ぎゅぅっと抱きつけば先程の言葉はなかったかのように「離して」といつも通り抵抗されてしまった
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