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病院にて!
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そこから好きな食べ物のお話をした
おばあちゃんは『肉じゃが』という食べ物が好きと教えてくれた
けれど俺にはその食べ物がわからなくて、想は知ってる?と聞いたら多分知ってるわよ。と言ってくれた
今度肉じゃがについて聞いてみようと意気込む
扉が開いて看護師さんが来ると、おばあちゃんが連れて行かれてしまう
「また今度お話しましょうね」
「…うん!」
おばあちゃんがいなくなってしまった待合室はあまりに寂しくて、想のところに行こうと急いでデスクに向かった
けれど、そこに想はいなくて心臓がどくん。と嫌な音を立てた
「…想、どこ」
不安から、小さな声が漏れた
デスクの下を覗いてみても周りを見渡しても想はいない
「ぇ…どこぉ」
小さな呟きは誰にも届かないし、想もいない。
涙が出そうになって、目の前の椅子に抱きつけば、少しだけ想の匂いがした。
「……どこ?」
ここにいてもきっと会えない。
想に抱きつくために、勇気をだして院内を探すことにした
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