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少しして、落ち着いてきたかな。と腕の力を弱めるとそれと同じくらいに腕の中で抵抗をし始めた
「これ、買いに行こっか」
「うん」
体を離すと結はいつもの調子に戻っていた
「…持ってもいい?」
白の額を見て遠慮がちにそう問われる
「いいよー」
はい。と渡せば大切そうに受け取った
「ねーね、洋服見て行かない?」
額を購入して帰る気満々の結に提案する
「…洋服?」
「うん!」
「鈴いっぱい持ってるでしょ」
お母さんにされるような注意をされて苦笑する
俺は服が好きでこだわりもあるし、数も持っている
けれど、今日は違う。
「俺じゃないよ。結の」
「…俺?」
「うん!服少ないでしょー?」
サイズも違うから俺のを着せてもぶかぶかになってしまうし、今は季節の変わり目で肌寒くなってきているのに服に興味がないこの子は、夏用か冬用という偏りのある服しか持っていない。
秋口くらいに着る薄手の物も買ってあげたかった
「興味ないし。要らない」
その言葉に嘘はないのだろうけど。
「風邪引いちゃったら嫌だし!
ね?少し見ていこ?」
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