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相談にのります side想
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side想
小動物の様にすりすりとすり寄ってきて、「すき」と伝えてくれる可愛い環。
落ち着く体制がとれたのか動かなくなって、そのまましばらく背中を撫でているとまさかの眠ってしまった
「聞き役は向いてないのかな?
色々考えてはくれているんだけどね」
ミルクティー色の髪を撫でながら結を見れば、「環は優しいよ」って小さく呟いた
環も結も、似ているところは多いと思うけれど。
境遇もあるけれど、そうではなくて他人の気持ちに敏感で、実はよく考えているところとか、優しいところとか。
「ところで環と何の話してたの?相談事?」
「…うん」
「俺で良ければ聞くよ。どうしたの?」
「…鈴には、言わないで」
「わかった」
体を小さく丸めて、床を見つめるとぽつりぽつりと話し始めてくれた
──────
「つまり、鈴のことが好きかもしれないってこと?」
「…それが、分からない」
「結はさ、好きだったら付き合わなきゃいけない。そう考え込みすぎてるんじゃない?
恋人になるならないじゃなくて、まずは鈴のことどう思ってるかを考えてみなよ」
「…鈴のこと」
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