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帰り
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そろそろかなーと、ソファから立ち上がるとタイミング良くインターフォンが鳴った
玄関を開ければ案の定鈴だった
「ごめん、遅くなったー!」
スーツ姿の鈴。
整った顔立ちの鈴はスーツを着ているとできる人感が凄い
生徒からもモテるだろうなぁと頭のどこかで思う
「何か雰囲気変わったね」
「え、そうかな?どんな感じー?」
「モテそう」
「かっこいー?」
クスクスと笑う姿は変わっていない
「結、何してる?」
「んー、特に何もしてなかったけど」
「大丈夫だった?」
「うん。今日は沢山話した」
「珍しい!俺といても口数少ないのに!」
リビングの扉を開けると環と結が立っていた
二人とも背が小さくて可愛らしい。
「ほら!結!」
「…鈴は喜ばないでしょ」
「いーから!はい!」
環に背中を押された結が少し前に出る
「えと…鈴」
「どうした?」
俺の後ろを歩いていた鈴が顔を出す
「…おか、えり」
そのまま少し危なっかしい足取りで鈴のところまで行ってぎゅと鈴に抱きついた
これは、また。
鈴の顔が赤く染まった
環は人に抱きついたりくっついたりするのが好きだから多分何か吹き込まれたんだろう
教えこんだ本人は満足そうににこにこしている。
「ただいま」
見たことがないくらいの優しい瞳を結に向けてそう言って微笑んだ
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