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鈴を起こして、手を払う。
ここまではできたけれど、「どうした?」の答えが思い浮かばない
ここで本当のことを言うのはまだ早すぎる
「……」
なんて答えよう。
段々と頭の中がもやもやしてくる
「どうした?調子悪い?」
鈴はベッドから体を起こすと額に触れようとした
それを反射的に避け、寝室から出ようと立ち上がる
「…まって」
腕を掴まれ、振り返ればそのまま腕を引かれて鈴に寄りかかるように座らされた
「嫌かもしれないけどごめんね」
そう言うと、首筋に手が当てられる
俺がさっき手を振り払ったから、嫌かもしれないけどごめん。なんて言ったのだろうか
「…もう大丈夫」
首筋に当てられていた手を離させる
「熱はないけど、なんか緊張してる?」
「してない」
「そう?」
「鈴もう寝て」
「寝ない」
「寝ないと嫌だ」
「…んー、大丈夫?」
「大丈夫だから」
「何かあったらすぐ起こしてよ?」
「うん」
鈴の体を押して横にさせると直ぐに寝室を出た
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