アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
検証
-
「駅まで5分くらいだから歩いていこ?」
「うん」
少し歩いていると○×駅と書いてある大きな建物を見つける
「あれが駅!」
「…駅」
「あそこに電車がくるんだよ!」
「知ってるし」
「結物知りー!」
「バカにしてるでしょ」
「してないー」
「その顔はバカにしてる」
「してないってー」
そんな他愛もない会話をしながら駅の中に入った
「…人がいる」
「だね。結構いるー」
まだ朝早いのにこんなにたくさんの人がいると思わなかった
切符売り場に行くまでに何人かと目があって少し嫌な気持ちになる
奇異の目を向けられている気がしてどうしても落ち着かない
「切符買ったことあるー?」
そんなことを気にかけないような鈴の明るい声のトーンに少しだけ気持ちが緩んだ
「…覚えてない」
「じゃあ教えるね!
まずここ押して?」
「ここ?」
「そう」
ひとつひとつの動作を細かく教えてくれるから失敗せずに切符を買うことができた
「電車はあと10分でくるよ」
「わかった」
近くにあった椅子に座って、ちょっかいをだしてくる鈴を無視しながら電車が来るのを待った
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
202 / 427