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思い
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「……ごめんなさい」
「もうしない?」
「…うん」
「じゃあ、許してあげる。」
しょうがないなーって優しく笑った
「あ、そうだ」
何かを思い出したかのように俺を膝の上から降ろすとぱたぱたとどこかへ走っていった
「───結ちゃん」
変な裏声に顔を上げる
「こっちだよ。ここ」
「……どこ?」
多分鈴の裏声だ。
けど、なんだか面白くてその声に反応する
「ここ!ドアのところ見て」
「……あ」
ドアの隙間からひょこ。とぬいぐるみが顔を出していた
「僕だよ」
「…えっと、レスキュー、パンダ…?」
「レッサーパンダね」
その裏声に普通に笑われて恥ずかしくなる
「…笑わないで」
「結を、レスキューするぞ」
「バカにすんなっ」
ベッドから降りてそのぬいぐるみに近寄る
バカにしてくるそいつをじっと見つめれば「…仲良くして?」といきなり可愛い動きをして膝の上に乗せられた
「ふふ。その子、結にあげる」
これはきっと動物園に行ったときのものだ
「いいの?」
「うん、レッサーパンダ気に入ってたみたいだから」
「……嬉しい、ありがと」
「素直な結可愛い」
そのさり気ない一言に顔に熱が集まる
「名前はレスキューパンダがいいな」
と思ったら、裏声でまたバカにしてきた。顔に集まった熱は冷めていき、ふい。と顔を背ければごめんーって笑いながら反省していない様子で謝ってきた
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