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仲良し
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頭を撫でても、しゅん。としている結。
もう怒ってないよー。
そんな思いを込めて抱きしめてみるものの、しょんぼりした子犬のように俯いたまま動かなくなってしまう
「あ、そうだ!」
不意に、動物園で買ったレッサーパンダのぬいぐるみのことを思い出す
あの時は、俺がほしいと言って選んでもらったけれど、最初から結にあげるつもりでいたものだ
膝の上から結を降ろしてぬいぐるみを取りに行く
普通に戻ろうとして、ドアを開ける寸前で止まる
ドアの隙間から結を見ると、ちょこん。と足を抱えて座っていた
「結ちゃん」
レッサーパンダの声として裏声を出してみたものの、ただの変な声にしかならなくて、自分で出した声でありながら自分で笑ってしまう
「こっちだよ。ここ」
「…どこ?」
結の表情に少し元気が戻っていてホッとする
「ここだよ!ドアのところ見て!」
「…あ」
結の目がレッサーパンダを捉えて、嬉しそうに少しだけ表情が柔らかくなった
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