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仲良し
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「普通かぁ。好きな食べ物とかあるの?」
「…特にない」
「じゃあこれからが楽しみだね」
色んなもの食べさせてあげる。とさらさらの白い髪を撫でた
「目、覚めちゃった?」
最初に眠ってからまだ30分くらいしか経っていない
「…結構寝てた気がする」
「でも30分くらいだよ」
「鈴も…」
「ん?」
「鈴も、一緒に…寝よ」
「うん、いいよー」
少しだけ起こしていた体を倒して、そのまま結を腕の中に引き寄せた
いきなり引き寄せたから驚いたのか結と目が合う。
にこ。と笑えばすぐに逸らされた
「こうしててもいい?」
「…近い」
「心臓動いてるの分かるよー」
背中越しに、心臓が頑張って動いているのが伝わってくる
「…聞くな」
「ほら、とくとくって動いてる
可愛い」
「別に可愛くないでしょ」
声を出す度にお腹に少し力がこもるのも可愛い
こんなに近いと、見た目ではなくて結の呼吸や心音まで分かる。
腕の中にすっぽりと収まってしまう小さな結の首元に顔を埋めてみれば甘くて、何だか可愛い匂いがする
「結、砂糖でできてるの?」
「嗅ぐな…っ」
あ、耳赤くなった。
「可愛い。心音早くなったよー?」
「も、離してっ」
ばたばたと腕の中から出ようとするので離してあげる
「おいでー」
腕から出て呼吸を整えたのを見てから、もう一度そう言えば素直にぴと。と体をくっつけてくれた
「…可愛い」
もう本当に結が可愛くて可愛くて仕方ない。
腕の中で大人しく目を瞑っている姿は普段の倍儚く見えて、強く触ったら壊れてしまいそうで、そっと大切に抱きしめた
「おやすみ」
「…鈴も寝てよ」
「わかったー」
大切な大切な結を腕の中に閉じ込めて、俺もそのまま目を瞑った
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