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気持ち side環
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side環
「……っふ、ぅ…」
「我慢しなくていいよ」
朝の7時。
休みの日にこんなに早く起こしてしまった挙句、こんな姿まで見せてしまっている
最近吐くときに変な力を入れてしまうようになったからか、苦しくて涙が頬を伝う
「苦しいな」
そう言って、嫌な顔ひとつせず背中を優しく撫でてくれる
「…っ、ぅ…ぇ」
吐くと同時にお腹を押される。
そうされるともう抑えられなくて口から嘔吐物が出ていった
吐くたびに視界がぐるぐると回ってこれ以上吐いたら倒れてしまう
「おさ、ない…で」
そう小声で訴えるも、「全部出さないと苦しいままだから」とお腹を押す手は離してくれない
想の手の上から自分の手をそっとあてる
避けてほしくて触ったのに、その手の暖かさに安心してしまって、ただ上から触れているだけになってしまう
「落ち着いてきた?」
「…うん」
「じゃあ1回戻ろうか。寒いでしょ」
体冷えちゃったね。と言いながら水を渡されて、口を濯ぐ
濯ぎ終わると柔らかいタオルで口元を拭かれた
「大丈夫だからね」
俺が吐いたあと、想が必ず言ってくれる言葉。
それに小さく頷けば、抱き上げられてソファの上に降ろされた
「今日は結くるよ」
「えっ、そうなの?」
膝にかけてくれたブランケットを掴んで、身を乗り出した
「いつ?いつくるの?」
「午後から」
「わぁ!楽しみだね!」
まだ視界はゆらゆらと安定しないけれど、そんな事よりも結に会えるのが嬉しくて想に抱きついた
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