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気持ち
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「好き。
俺の恋人になって」
「…っ」
「返事、聞いてもいい?」
「…俺、好きな人と付き合ったことなくて」
「うん」
「だからどうしたら鈴が喜んでくれるとか、嫌がるとか、そういうの分からない」
「俺は結がそばにいてくれるだけで嬉しいんだよ
恋人になってくれたからって特別何かを要求したりしない。でも、強いて言うなら、たくさん頼ってほしいな」
このまま、付き合ってしまってもいいのだろうか。
鈴のくれる一言一言に心臓がどきどきと煩い
俺も鈴が好き。
言っても、いいのかな。
でももうこれ以上黙っていることなんて出来なかった
「……俺も、鈴のこと…好きだよ
もう、いつからとか分からないんだけどずっと好きだった
その気持ちを見てみぬふりしてただけで、ずっと好き、でした」
何度も言葉を区切りながら、それでもずっと言いたかった事を言えた
「でした、なの?」
満足そうに微笑んで髪に触れられる
「…好き」
「…嬉しい」
鈴の綺麗な目に俺が映っている
「ありがとう。俺も結が大好きだよ」
噛みしめるようにゆっくり出てきた大好きという言葉。
俺は鈴に好きって思ってもらえている。
それがどうしようもなく幸せだった
それから呼吸を置いて、付き合ってください。って言われた
もし別れるときが来ても、鈴が俺を好きではなくなるときが来ても、それでも今は、この気持ちのままに従ってしまいたい
「…恋人、なりたい」
消え入りそうな声しか出なかったけれど、ちゃんと届いてくれたようだ
きつく抱きしめられて、絶対大切にする。結の色んな初めて俺にください。って耳元で言われた
そんなの当たり前だ。
鈴が許してくれるのなら俺はずっとそばにいるし、俺が知らないこと、初めてのこと、全て鈴にあげる。
「…全部、あげるから」
おずおずと鈴の背中に手を回す
恋人になったんだ。
他の誰でもない、鈴と。
「…キス、して」
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