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気持ち
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観覧車は回ってくるあの箱に、タイミング良く乗らないといけないらしい
俺達が乗るやつはあれだと係員に説明される
それが近づいてきて、緊張する
もし上手に乗れなかったらどうなるんだろう。
緊張しながら待っていたけれど、乗るときに係員さんが動くそれを押さえてくれてからちゃんと置いていかれずに乗れた。
ドアが閉められて、鈴とふたりになる
「やっと乗れたねー!」
向かいの席に座って嬉しそうに外を眺めている
それを内心嬉しく思って鈴を見ていたけれど、あるものに気づいた
「なにこれ。テレビ?」
「これは音楽だね。好きなの流せるっぽい!」
何がいいー?という質問に答えられずにいたらアンパンマンの曲が流れ始めて、まさかのチョイスに驚きつつも楽しそうに小さな声で歌う鈴を見たらアンパンマンの曲のままで良いと思った
「わ、段々高くなってきたね!」
「…たか」
鈴を見すぎていたせいで外を見ていなかった。
薄暗い空に、点々とつく街の光
綺麗だった。
少しずつ変わるその景色に目が離せなくなって、しばらくの間声も発さずに外の景色を眺め続けた
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