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気持ち
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「俺達が住んでるのはあの辺かな?」
「あの明るいところ?」
「多分そう!」
「小さく見える」
俺達が家にいるとき、こうやって観覧車に乗っている人もいるんだ
知らないうちに、俺達のつけた明かりが夜景のひとつになる。
前に額を買いに行ったときも同じような気持ちになった
夜景をみるのは好きかもしれない。
それぞれがつけた明かりが集まって大きな景色になる
「今一番高い!」
鈴の声が聞こえる
子供みたいに、嬉しそうに。
可愛い。ふふ、と小さな笑いが漏れた
こんなに綺麗な景色の中で嬉しそうな鈴と耳に小さく響くアンパンマンの歌は心地よかった
向かいの席に座っていたのを移動して隣に座る
「隣がいいの?可愛い」
よしよし。ってするように撫でられて目を瞑った
「可愛い。ほんとに大切にするからね」
声が聞こえたのと同時に手を握られる
もう充分ってくらいに大切にしてもらったし、素敵な時間をくれた
なのに鈴はこれからもそういう時間をくれるらしい
どこまで鈴は俺に優しいんだろう。
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