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気持ち
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「だめ!消さない!宝物なの!」
もうすでに遅かったらしく鈴がだめだめと首を横に振る
子供っぽいその仕草が可愛くて、思わず「消さなくてもいい」と口が動いてしまった
ふんふんと鼻歌を歌っている鈴を横目に夜景を見ようと窓側によった
そこにはさっきとはまた違った夜景があった。
もう薄暗さは消えて真っ暗。街の灯だけがきらきらと光っていた
夜景、好きだな。
窓にぺと。と張り付いて見続ける
「ほんと夜景好きだねー」
「うん」
「俺とどっちが好き?」
その質問は狡いと思う。
けれど俺の中でその答えは決まっていた
「…鈴の方が好き」
鈴が何よりも1番好きだ。
夜景は無くてもいいけれど鈴はそばにいてほしい。
すると「俺も結が好きだよー!」って抱きしめてくれた
どこにいたって、何を見たって、結局はこの腕の中が一番好きで落ち着く。
「観覧車降りたらそろそろ帰ろうか。疲れたでしょ」
「…今日はお泊りだよね?」
「うん!夜ご飯たくさん食べようね!」
鈴とお泊り。
いつも一緒に居るんだから意識することは無いんだろうけれど、家にいるのとホテルにいるのとでは気持ちの持ち方が全く違った
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