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俺の好きな人
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「…部屋まで歩くの遠い」
「エレベーターまでつけばあと少しだから!がんばろ!」
くいくい、と手を引けば渋々歩きだしてくれる
今日は遊園地にも行ったし、さっきまで和室で遊んだり温泉に入っていたということもあって疲れているのだろう
家にいてテレビを見ているだけでも疲れてしまうことがあるくらいの結。
今日は相当疲れていると思う
部屋につけば丁度食事を運んできてくれていた
「ありがとうございます」
扉を開けて中に招き入れる
結は状況が掴めていないようで、何持ってきたの?と言うように少し背伸びをして手元を見ようと試みていた
食事を持ってきてくれた人が一礼して部屋を出ていく
「なんだと思うー?」
「…お茶?」
「正解はー、サンドイッチ!」
「わ、すごい」
「一緒に食べようね」
「うん」
長方形に切られた食べやすそうなサンドイッチ。
種類も結構多いようで、結には食べやすいようにとまずは野菜の入ったサンドイッチを渡した
「どー?」
「野菜が入ってる」
「そう、野菜!美味しい?」
「うん」
「良かった!いろんな種類あるからね!」
「…ありがと」
「ふふ。
今日は色々あって疲れたでしょ。たくさん食べてね!」
小さな口をもぐもぐと動かしているのが可愛くて意味もなく頬をつんつんしてしまう
「なに?」
「可愛いなーって」
「…っ、そういうこと言わないで」
「だって可愛い」
「鈴も早く食べてよ」
「はーい」
サンドイッチを手渡されて受け取る
ふたりでこれには肉が入ってるとか野菜が入ってるとかそんな会話をしてサンドイッチを食べた
「ごちそうさまでした!」
「ごちそうさまでした」
最後の方はもう俺しか食べていなくて結はポットで沸かしたお湯でお茶を作ってちょっとずつ飲んでいた
お茶を飲み終わった結がそのままソファに横になる
さっき洗ったばかりの髪からはシャンプーのいい香りがした
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