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俺の好きな人
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「白くなってく」
「ほんとだね」
時間が経つにつれて青とオレンジの入り混じった色は薄れて白に近い色になっていった
見ていてもわかるくらいの速さで変化していく空。
「あ!観覧車みえる!」
ちら。と横に目をやれば昨日乗った観覧車が見えた
まだ回っていない、朝の光だけを受ける観覧車。
これはこれで好きかもしれない。
「ないよ」
「あるよ!」
「近い?」
「うん!すぐそこ!」
指を指して教えても結は見つけられないらしい
視力的な問題で見えないのかな
それでも熱心に、左側だよ!とか遊園地も一緒に見える。と観覧車の状況を伝える
「…あ。あれ?」
「そうそれ!」
「もっと遠く見てた」
「ふふ、見つけられてよかった」
「俺達が乗ったのどれだと思う?」
「それ難しー!」
えー、じゃああれ!と1番上で止まっているものを選んだ
「俺もそれがいい」
それがいいって。
可愛いなぁ
もう何を言っても可愛い。
意味もなく結の髪を撫でて、朝から幸せな気持ちになった
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