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決めたこと
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ソファから体を起こしてぼんやりする頭で部屋の中を見渡す
ぱさりとブランケットが落ちてしまったのでそれを拾うとまたソファに横になった
「眠いのー?」
キッチンから鈴の声が聞こえる。
「…眠くはない」
「ご飯食べられそう?」
「少しなら」
「おっけー!」
そのまま視線の先にあった壁を見つめた
壁にかけられたカレンダーは綺麗な景色の写真が写っている。
今月は大きな木と青空の写真。
今まで意識して見たことはなかったけれど、鈴がお店に行って「このカレンダーがいい」と思って買ったのだと思うと毎月ごとに変わるこの写真をちゃんと見ていないともったいない気がしてきた
「ゆーい」
視線の先に立った鈴が俺の名前を呼びながらシャツの第一ボタンを開ける
その動作にでさえかっこいいと思ってしまう自分がいた
「今から結が元気かどうかを検査します!」
「…え」
「少しじっとしててね」
そう言うとまずは首筋に手が伸びて来てその後額に手が置かれる
そして目の下を引っ張られて、口を開けてと言われて。
「目眩はしますかー?」
真面目にそう聞いてくる鈴はお医者さん以外の何物でもなかった
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