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決めたこと
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冷たいその手に頬を撫でられて気持ちよさに目を細めた
「…朝に」
「うん」
「…くらくらしてた」
そう言うと「大丈夫?」「どこもぶつけてない?」とあちこち触られる
大丈夫だと伝えればまだ不安そうなものの手は離してくれた
「目眩はまだ良くならない?」
「多分もうなおった」
「今日行けそう?
具合悪かったら明日でもいいんだよ」
鈴はどこまでも優しい。
そんなに気を遣ってくれなくてもいいのに。
「……今日行きたい」
よりにもよって、今日このタイミングで具合が悪くなっていると言うのは多分偶然ではないし、ただ緊張しているだけだとも思う
早くこのことは終わりにして、次に進みたい。
その為にも、目眩がするとか具合悪いとかそういうことを言っていないで、もう行くしかないのだと思った。
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