アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
鈴のために
-
「じゃ、行ってくるねー」
その言葉に頷き「いってらっしゃい」と言う
本当は俺も学校に行って鈴と一緒にいたいけれど、そうも言ってられない
「俺、今日は凄く元気に過ごせる!」
結が朝ご飯作ってくれたからねー。と頭を撫でながら言われて、心がぎゅっと締め付けられた
鈴はさっき「行ってくるね」と言ったのにずっと玄関先で話をふってくる
今は何故か抱きしめられていた
「…時間」
「あ!…わ、行ってくる!」
腕時計で時間を確認したと思ったら突然慌てたように玄関の扉を開けた
「いってきます!」
「…いってらっしゃい」
あっという間に玄関の扉は閉まり、部屋の中は寂しくなった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
354 / 427