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鈴のために
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「…えと、…こんばんは」
『こんばんわー!』
環の声の後ろで想の声も聞こえるから、今日も変わらず膝の上に乗って遊んでたのかなと思うと何だか微笑ましい気持ちになる
「…俺、行きたいところがあって」
『どこー!』
「…授業参観っていう、やつなんだけど」
『学校だ!俺しってるよ!』
「その、…それに行きたくて…」
『うん』
そこまで話すと「電話変わってくれる?」という声が聞こえて相手が想に変わった
「…こんばんは」
『こんばんは』
想の声は落ち着いている。
『授業参観に行きたいの?』
そう問われて頷くが、頷いたところで見えないと気づいて「行きたい」と答えた
『日程は?』
目をプリント似やれば鈴が「ここ!」と指を指してくれていた
「…10日」
『明後日か。
環、学校行けそう?』
『うん!想と結と一緒!』
二人で話していくのを聞いていたら想が電話越しに話しかけてきた
『じゃあ、いいよ。一緒にいく』
「っ、…ありがとう」
『その変わり、この約束は絶対守ってね
───環を、ひとりにしないで』
俺もそばには居るけど、結も環から離れないでいてあげて。と言われた
「わかった」
『うん。ありがとう』
その後時間や日程を詳しく説明して電話をきった
「やったね!」
「…嬉しい」
今からもう楽しみだ。
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