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授業参観
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実験中、環は隣のテーブルのおばあちゃんと楽しそうに何かを話していた
実験は無事成功し、同じ班の人に褒めてもらえた。
最初は不安だったけれど、少し話してみると優しい人たちで鈴の学校での話も聞かせてくれた
授業がわかりやすいとか楽しいとか。
俺が褒められているわけではないのに、まるで自分のことのように嬉しかった
みんな実験が終わったのか、教室の中ががやがやと賑やかになりだすと鈴が黒板を使って説明を始める
『酸性』『アルカリ性』
この言葉自体初めての単語だったけれど何となく理解できた
実験は楽しいし、物知りになれる。
それに鈴に教えてもらっているということが嬉しかった
最初のとき同様、みんなが一斉に立ち上がって挨拶をする
授業が終わった。
時計を見ればあっという間に1時間が過ぎていて驚いた。
「帰ろうか」
想の言葉に頷いて椅子を降りる。
環は「起立、れいっ!」とか想の横で騒いでいた
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