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そんな事を考えながら車に揺られる
不意に環に服の袖をちょいちょいと引っ張られた
「アイス買ってくれるって!!」
あそこの!と嬉しそうにぴょこぴょこしている
「…いいの?」
「いいよ。好きなの選んでね」
「…ありがと」
車を降りて、ふたりの後をついて歩く。
昼間の強い光に目の奥がキーン。と痛んだ
帽子を深く被って必死に日陰を作って痛みを和らげる
「俺これ!」
そんなことをしている間にも会話においていかれる
「いつもそれだね。お気に入り?」
「うん!美味しいよ!!」
「結は?」
「…環は何にしたの」
眩しすぎて目が開けられない。
何でだろう。最近はこんな事なかったのに。
「いちごミルク!」
「…俺もそれにする」
便乗して決めてしまったけれど、せっかく買ってもらうのにこんな投げやりな感じでは失礼だと自分を叱る
「…っ、ぁ」
「結?どうしたの?」
突然クラっと目眩がした
環の心配そうな声が聞こえる
「日陰あるよ!!」
腕を引かれて建物の影に入れられた
「ほっぺた赤い。暑い?」
覗きこまれて反射的に、ふい。と顔を逸らしてしまった
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