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授業参観
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「全然できないー」
「そこ全然違うじゃん」
「できないっ!難しいよこれ!」
「できるから。ほら、それならこの辺とか」
パズルのピースを両手に1つずつ持って「できない!」ってさっきから騒いでいる
やりたいと言い出したのは環なのに既に他のことで遊びたいのか、たまに塗り絵の本を開いたり積み木をしたりしている
帰ってきてすぐ、一応飲んでおきな。と、想が頭痛薬をくれたのでそれを飲んでじっとしていたら頭の痛みは引いていってくれた
今は環と一緒に遊んでいる。
「結の近く揃ってきてる!
なんで?どうやるの?」
「お手本の写真見ながら合わせればできる」
1つ手にとって、合わせてみればまたピタリとはまってくれた
「…パズル楽しい」
「ほんと?よかった!」
環はにこにこと笑ってパズルを眺めた
「ねー、結」
「ん?」
「鈴、遅いね。忙しいのかな?」
いつも5時過ぎに頃には帰ってきてくれるのに、今日はもう6時を過ぎていた
本音を言えばまだ視界が揺れていて、少し体調も悪かった。
鈴に寄り掛かって、そして抱きしめて欲しかった。
今日は話したいことがある。
鈴も教室にいた訳だから知っているとは思うけれど、授業参観での実験の事とか制服を着た人たちと話した事とか、色々話したかった
「まだかなぁー?」
環が、ころん。とフローリングに横になって「早く会いたいね」と言って微笑んだ
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