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授業参観
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見られたことが恥ずかしくて固まっていると、少し顔を赤くした環が遠慮がちにそっと目を逸らした
目を逸らされると余計恥ずかしい。
じわじわと熱くなり続ける頬を手で覆う
やっぱりキスとか抱き締めてもらうのとか、ふたりの時じゃないといやだ
恥ずかしいし、見られちゃうし、何より俺からキスしたり抱きついたりとかができない
そんなことを思いながら鈴をちらりと盗み見れば何も気にしていないように、俺の髪を撫でながらテレビを眺めていた
俺が意識し過ぎなのかな。
少し気持ちを切り替えようと、話題を変えた
「…りん」
小声で呼んでみる
「なーに?」
「授業参観の話したい」
「する!」
嬉しそうに笑ってくれた、その表情が嬉しい
環も授業参観の話がしたいのか、こっちを楽しそうに見てきたのがわかった
「…俺、鈴が説明してるのちゃんと聞いてた」
「俺は聞いてなかった!!」
凄く元気な声でそう言い放つ環。
「聞いてなかったのか」
想のツッコミに思わずくすくすと笑ってしまう
「環ちゃんずっと隣の人とおしゃべりしてたでしょ
ちゃんと見てたよー?」
可笑しそうに笑った鈴が「環ちゃんらしいけどね」と、どこか嬉しそうにそう言った
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