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困惑しているような表情に「ごめん、気にしないで」と言おうとした時。
それより先に結の口が動いた
「…会いたい」
首筋に手を当てて依然表情は晴れないけれど、俯き加減に言葉を繋げてくれた
「鈴の大切な人、会ってみたい」
「無理してない?」
「…してない。
けど、会いに行っちゃっても大丈夫なの?俺場違いじゃないかな」
「そんなことない!」
訂正すれば、ほぅっと息をつく
実は結と付き合い始めた頃、家族に話はしていた。
中途半端に遊びで付き合う相手じゃない。一生俺が守りたい相手なんだって。
結が男だという事を伝えれば、強い反対こそ無かったものの、悲しそうに「じゃあ、鈴の子供は見れないし、結婚もしないってことね」と言われた
一応は受け入れてくれたけれど、あまり乗り気ではない家族に俺がどれだけ結に本気か、結婚より結と一緒に居られることが嬉しいのかという事を伝えれば、いつしか「そんなに結くんが好きなのね。今度会わせてちょうだい?」と言ってくれた
今では兄弟からも「早くみたい」なんてメールが届くくらいに受け入れてくれた
結の様子も見ながら、いつ行けるだろうかと考えていたが、今日聞いてみて良かった
「ありがと。でも別に緊張することないからね?」
俺の部屋で寝てるだけでもいいし。と頭を撫でれば「もっと頑張る」と言って、ぎゅ。と抱きつかれた
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