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「お先失礼します。お疲れ様でした!」
「おつかれー」
仕事を終えると直ぐに職員室を後にした
お土産は何買っていこうかな。
結って車酔いするタイプ?
あれこれ考えながら家へ向かう
遠足に行く前の子供みたいなのりのりな気分で日曜日の予定をたてた
「ただいま!」
玄関の扉を開けるのと同時に何かの焦げた匂いがした
「ぁ…おかえり」
ひょこ。とキッチンから顔をのぞかせた結。
「何してたのー?」
ネクタイを緩めながらキッチンへ向かう
「…夜ご飯」
「作ってくれたの?」
ぽん。と頭に手を置けばこくりと頷いた
「…うん」
「わ!嬉しいー!」
がばっ。と抱きつけば「でも焦げた」と言って首を横に振った
「それでも嬉しい!」
作ろうとしてくれた。その事が嬉しい。
「怪我はしてない?」
「うん」
「よかった!じゃあ夜ご飯たべよっか!」
「…でも焦げてるよ」
お皿を見てみれば、焦げた野菜が装ってある。
お皿からも少しこぼれていて、美味しそう。とはなれないけれど、それでも一生懸命作ってくれたのだと思うと、自然と食べたいと思えてしまう
結の頭を撫でなから「ありがとね」と言えば申し訳なさそうに俯いた
俺は嬉しいのに。
「あ、そういえばね。今度の日曜日来てもいいよーって!
俺ん家!いっぱい遊ぼうね!」
「…鈴の家」
「結に来てもらうのすごく楽しみ」
視線を合わせるように少し屈んでから頬を撫でれば、擽ったそうに小さく笑った
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