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「はい、深呼吸ー」
「……すぅ、…はぁ」
翌日。朝の9時。
結は誰が見ても変わるくらいに緊張していた
手先が冷たくなってしまっていて、それを包んで温めた
ソファに座らせて酔い止めの薬を飲ませる。
車で一時間半。
あと2時間後には久しぶりの実家だ
「………あぁ…緊張する」
息を吐くと同時に漏れた弱音。
本当に緊張しているんだろうな
包んでいた手を、ぽんぽん。と優しく叩いた
「昨日は眠れた?」
聞けば、少し間を開けてから首を横に振った
「車の中で寝ててもいいからね」
こく。と頷いた小さな頭を撫でる
安心させてあげたいのに、さして緊張を解いてあげることもできないまま出発の時間になってしまった
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