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「部屋着に着替えるか!」
とは言ってもパジャマではなく、結がいつも家で着ている緩いショートパンツに無地の半袖
家でくつろぐだけの予定だったから一応持ってきていた
きっと終始緊張しているだろうし、服だけでも慣れたものを着れば少しでもリラックスできるかなと思って。
着替えを終えた結は部屋に飾ってある写真や勉強机を珍しそうに眺めていた
少しして、緊張が薄れてきたところで弟の部屋に連れて行くことにした。
勉強してるか、本を読んでいるか。
結を連れて行ったらきっと、あわあわと慌てるんだろうなと思う
結を連れて弟の部屋に向かう。
隣の部屋だから一瞬でついた
「ひっさしぶりー!」
ガチャっ。と勢い良く扉を開ければ、読んでいたであろう問題集が手から滑り落ちた
「……おかえり」
それでも、ちら。とこちらを見て小さく笑顔を作ってくれた
「ただいま!背、伸びたねー」
「そう?」
問題集を拾い上げながら、控えめに聞き返される
身長は大きくなったけれど、性格は変わってないな。
なんだか嬉しい。
「結だよ。」
俺の大切な人!と紹介する
結は少し顔を赤くして「…始めまして」と挨拶をした
「っ…はじめまして…!
その、きれいですね…あ、いや…変な意味じゃなくて」
案の定慌てだした弟に笑いが抑えられない。
結も結で緊張しているので、さり気なく頭を撫でれば服の裾をぎゅっと握られた
「こんなに慌ててるけどね、良い奴なんだよ」
言えば、「見ればわかる」と小さく微笑んだ
「…ぁ、あの」
「ん、どうしたの?」
「プリン、…買ってきました」
「っ、ありがとう」
ぱぁっと明るくなった表情にプリンで正解だったなと嬉しくなった
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