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今までのこと
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「読む!!今読むから待ってて!」
嬉しそうに、嬉々とした声が部屋に響く
何枚も重ねられた手紙を大切そうに持つと、ふふ。と嬉しそうに笑ってから読み始めてくれた
何だか恥ずかしくなってきて、リビングから立ち去る。
寝室で布団を引っ張ったり、包まってみたりしながら鈴のことを待った
冷静になって考えると、随分と恥ずかしいことを書いたかもしれない。
『大好き』とか『ずっと、一緒にいる』とか。
それ以外にも色々書いた。
単語と単語で構成されたあの手紙は決して読みやすくはないと思う
ひらがなだって多いし、字も間違っているかもしれない。
そもそも、手紙なんて貰ったって嬉しくないかもしれない
そうネガティブに色々考え始めた頃、寝室の扉が勢い良く開いた
俺は一日かけて書いたのに、読むのは10分くらいで終わったらしい
「…鈴」
「そうだったんだね…結、そんな事思ってくれてたんだね」
突然何を言い出したのかと見上げる
「結。手紙ありがとう
すごく、嬉しかった!」
ぎゅーっと抱きしめられてから頬にちゅ。とキスをされた
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