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今までのこと
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「こうされるの好きだったの?」
「うん…すき」
ぽんぽん。と頭を撫でてくれる
擽ったくて目を細めた
手紙に、頭をなでてくれると嬉しくなる。と書いた
髪に手を差し込まれて、微笑まれる
「結ってさ、……やっぱり何でもない」
「なに、気になる」
「んーん、何でもないよ」
「そこまで言ったんだから言ってよ」
ただでさえ俺は手紙で思っていること全部書いたのに、鈴が内緒にするのは狡い
「いやぁ、手紙読んでて思ったんだけどね
ほんとに可愛いとこあるなあって
些細なことで好きって思ってくれてたり、何気なくした行動でさえひとつひとつ覚えてくれててさ
手紙、本当に色々書いてくれてたから、あの時そういう風に思ってたんだな。とか不安だったんだな。って今になって気づいて…本当は俺がその場で気づいてあげないといけなかったのにごめんね。
でも、そういう事を手紙に書いてくれて、最後の文は『大好き』で終わってて、本当に俺嬉しかったよ
ありがとう」
抱き寄せられて、耳元でそう言われる。
ありがとうを言いたいのは俺の方だ。
「手紙は用意してないんだけど、俺も結に伝えたいことがあるんだ」
胸から顔を離せば、聞いてくれる?と問われて、ゆっくりと頷いた
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