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始めまして
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「あの、神崎さん。俺…帰るので。ご迷惑をお掛けしました」
「ちょっと待って!せめてお粥食べてってよ!」
慌てた様子で呼び止められる
「あと、敬語いらない!それと、神崎さんじゃなくて、鈴ってよんで?親近感湧くでしょ?」
そう言ってにこっと笑う
戸惑いながらも、これ以上断っても失礼かとソファに座った
「食べられそう?」
「……ぁ、俺…」
「少しでもいいから食べてみよ?」
テーブルに置いたお粥をスプーンで掬い、覚ましてから口の前に出してくれた
「っ、…」
手料理っていうかコンビニ以外の食事は本当に久しぶりでなんだか懐かしい
でも、飲み込んでしまえば中のものと混ざっているような感覚になり吐き気がした
でも、ここで吐きたくは無い
口を抑え、少しずつ息を吐いて吐き気を抑える
何とか飲み込みはしたものの、2口目は食べれそうになかった
「…無理かなぁ」
困ったように笑うとキッチンにお粥を持っていってしまう
「ぁ、あの…」
「いいよ。後で食べとくし。無理しないで?」
「……」
申し訳ないけど、食べられないし、どうしていいか分からず俯く
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