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感覚
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部屋に戻ると直ぐに玄関にしゃがみ込み、膝に頭を埋めた
さっきより息苦しさや頭痛は収まったものの腹部の違和感は無くならない
ちゃんと出さないとお腹が痛くなってしまうのは分かるけど、なんせ痛いからあまり触れたくない
鈴には病院に行った方がいいって言われた
けど、自分で選んでやっていることなのにそれで人に迷惑をかけてしまうのはプライドが許さなかった
それなのに、鈴があんな風に言ってくるから思わず頷いてしまった
体を引きずるように風呂場へ向かう
「…ぁ」
服を脱いで、初めてそのまま服を借りっぱなしで帰ってきてしまったことに気づく
…俺の服も置きっぱなしだ。
でも、今から取りに行く気にもなれずそのまま服を脱いで風呂場に入った
シャワーから水を出し、頭から浴びる
小さい頃はずっと水だったし、今日は熱があるせいか体が熱く、冷たいのが気持ちいような気がした
息を止めて、腹筋に力を入れる
一気に後ろにシャワーを当てて後処理をする
「っ、…っうぅ」
ビリビリ痛むし、しばらくはここでお金稼げないなぁ。と冷静に頭のどこかで考えていた
真水を浴び終え、風呂場から出る
「……さむ。」
今度は寒くなってきて体が震えた
寝室に直行し、布団をかぶる
…痛い
「……っ、はぁっ…」
こんな日はいつも気持ちがごちゃごちゃになる
割り切っているはずの幸せも、本当は嫌な行為も、全てが襲い掛かってくるようで、変に呼吸があがる
口元に手を持っていき、手を噛んで痛みに耐え続けた
かたかたと震える体を両腕で抱いても全く温まらない
寒い、痛いと布団の上で葛藤しているうちに外が明るくなってくる
やっと呼吸が楽になってきたと思ったらもう朝。
ベッドから降り、ソファに移動しようとするが回る視界に耐えきれずそのまま床に座った
そしてまだ震える体をどうすることもできず、ただ天井を見上げてぼーっとしていた
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