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外
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「コンビニついたよー」
そう声をかければ、外を見ていた結がハッとしたように体を起こした
「具合は悪くない?」
首筋に手を当てれば、少しどくどくと脈を打っていた
「大丈夫?」
「大丈夫…あ、これありがとう」
そう言ってサングラスを外して返された
結はまた辛そうに手元で目を覆う
「いいよ、付けていても。てか、付けてて」
結にサングラスをまたつけさせた
「ねー、俺心配!学校行けない!…コンビニ一緒に行っていい!?」
「…別にいいけど」
冷房の効いた車から出て、最初に襲ってきたのは熱気。
夏ということもあるけれど、このコンビニの近くには飲食店が多く、その分他よりも気温が高かった
「結大丈夫ー?」
反対側に廻り、目を向ければ結は膝の砂を払っていた
「…転んだ」
何事も無かったかのようにそう言い放った結。
けれど、顔色も悪くなってるし、ふらふらしているから多分突然の温度変化で気分が悪くなったのだろう
「ふらふらする?」
「…しない」
言ったそばから怪しい足取りで数歩歩いてよろめく。
「…強制抱っこしまーす」
両脇に手を挟み、急いでコンビニの中に連れて入った
「っ、おろせ」
「うん、すぐ降ろすからちょっと我慢ね」
暴れる結を落ちないよう、しっかりと抱きしめる
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