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変化
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「食べられそう?」
「…別に、普通に食べられる」
「よかった」
鈴はそう言うと、頭を撫でながら『食べ終わったら薬飲んで寝ようね』と言った
なんだか、こういう温かい感じは少し落ち着かない
ヨーグルトを1口食べる。
思っていたよりも喉を通りやすく、時間はかかってしまったものの最後まで食べることができた
「…結ってさー、本当に綺麗だよね」
「いきなり何」
「いやぁ、綺麗だなぁって」
「…そんな事ない」
「綺麗だよ。
肌も髪も真っ白なのに目だけは黄金色で、背だって可愛いし、なんかいい匂いするし、声も好みだし、仕草も綺麗だし…後はねぇ」
「何言ってんの」
ずっと俺を見ながらそんなことを言い続ける鈴を止める
でも、こんなに自分のことを褒められたのは初めてかもしれない
行為の最中に『可愛い』とか『綺麗』はたくさん言われた事があるけれど、それは行為の最中の事でしかなかったと思うし、誰にでも言っているものだと思うから
とは言っても、鈴もこういう事をたくさんの人に言っているのかもしれないけれど。
そう思ったら何故か、ちく。と心が痛んだ
「あー、可愛い。今日は無理させちゃってごめんね?もう寝ようか」
そう言われ、時計を見ればまだ8時頃だった
8時。
今までは大体この時間に起きて、水を少し飲み、シャワーを浴びる時間。
その日によって安定剤を飲んだり、媚薬を飲んで、無理矢理性欲を高めたりしていた。
そして、11時頃に家を出る
鈴と一緒に暮らしてからは、全くそういう行為はしていない
むしろ、こっちの生活の気楽さを覚えてしまったら、あの行為はしたくないとまで思ってしまう自分が怖くなった
この生活に慣れてしまうのは、良くない。
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