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苦しさ
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目が覚めると、鈴はもうベッドからいなくなっていた。
そういえば昨日、鈴の前でイっちゃったんだ…
行為中に自分が出すのはあんなに嫌だったはずのに、鈴はイかずに自分だけ出してしまうなんて。
それなのに、シャワーしてもらってる時に寝るとか
…ほんと何やってるんだろ。
「結、俺出掛けてくるね。帰りは5時くらいになると思う」
部屋の扉が開き、鈴が顔を出す
「…どこ行くの」
「仕事。学校だよ
それよりさ…体辛くない?大丈夫?」
いきなり声色を変えて心配そうに聞いてくる
別に挿れた訳でも無いんだから辛くなるはずがないのに
「大丈夫…慣れてるし」
「そういう事言わないでー」
そういうと抱きついてきた。
鈴の飛びついてきた勢いを支えきれず、ベッドに倒れそうになる
それを鈴に支えられた。
「…っ、早く行けば」
「ふふ。じゃあ行ってくるね。なるべく早く帰ってくるから!」
「うん」
忙しそうに鈴は家を出ていった。
鈴の出ていった部屋は途端に静かになる
静かになった部屋は、突然過去の記憶を思い出させた
それは、今日あんな夢を見たからかもしれない
息ができなくなった時の記憶と、俺を引き取った家の人のこと。
あの人は今どうしているのだろう
声が大きくて、暴力的で、いつもイライラしてるような人。
無断で家を出てきたから探しているかもしれないし、死んだと思われているかもしれない
どちらにしても、あの人にはあまり会いたいと思わない。
会ったとしても、何をされるかは目に見えている
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