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緊張と楽しみ
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「大丈夫。怖くないよ」
「…怖がってない」
ふたりの話す声が聞こえる。
俺は想にくっつきながら、結が落ち着いてくれることを祈りながら待った
しばらくすると、「今日は何してたの?」という話題になって結が「映画」とだけ短く答えた
その答えだけでも鈴は嬉しそうに「映画かぁ。いいなー」と楽しそうに話す
「環ちゃん」
名前を呼ばれて鈴の方を見れば、「ありがとう」とお礼を言われた
結も顔色が良くなっていて、心の底からほっとする
「結、俺…ごめんね」
「環は悪くない。それより、大丈夫なの?」
「…何が?」
「さっき、怖いって言ってたから…」
そんなこと、覚えていてくれたんだ。
「うん、大丈夫!ありがとね」
結はやっぱり、とても優しい
「結は優しいね」
思っていた事がそのまま口から出ると顔を逸してしまった結の代わりに、鈴が「可愛いよね」と嬉しそうに笑った
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