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変化
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ふらふらと危ない足取りで歩く結の手を取った
「…っ、離せ」
「寒いから!お願い!」
本当は全く寒くなんてないけれど、こう言えば結は何も言わずに手を払わないでいてくれることを知っている
案の定手を払わなくなった結に、可愛くてつい笑顔になる
車に乗り込むとサングラスをかけさせて、出発した
「ここから近いよー。10分くらい!」
うん。と頷いた結はまたぼーっと外の様子を眩しそうに眺めていた
話しかけても悪いかな。と黙って運転をしていたが、病院について、結に話しかけようとして止まる
サングラス越しに、その黄金色の綺麗な瞳は閉じられて、静かに眠っていたから。
結が眠っているの自体何日ぶりなんだろうと言うくらいに最近はずっと起きていた
眠っている結を起こさないように、なるべく静かに目が覚めるのを待った
それから10分くらいして、ゆっくりと目が開かれる
「おはよ」
そっと声に出して言えば「ぁ…寝てた」と可愛らしい小さな声が聞こえた
「じゃあ、行こっか」
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