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食事 side鈴
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side鈴
「はい、あーん」
「…いい」
結の口の前におかゆを出すが断られてしまう
本当に何日食べられていないんだろう。
点滴に行ったとはいえ、食事をしないとやはり栄養はしっかりと取れない
「…ぐすっ、結…っ、食べてよー」
ありとあらゆる手段で食事を促す。
下手くそな泣き真似をして、ちらっと結を確認して驚く
「…っ、泣くな。た、食べるから」
慌てたように目をきょろきょろと泳がせている
「…ほんとー?」
俯きながら言えば、こく。と頷いた
お粥をもう一度口の前に出せば、小さくだが口を開けてくれた
そこにお粥を入れる
「…っ、」
自分の服の裾を掴み、目もつむって必死に飲み込もうとしている
そっと、背中に触れた
「ゆっくり、ゆっくりで大丈夫」
ちらっとこちらを見た瞳は少し潤んでいた
「怖くない。結のペースでいいから」
背中を撫でていると、こくん。と飲みこんだのがわかった
「大丈夫そう?」
そのまま小さな体を抱きしめた
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