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病院にて!
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「…想ー」
「ん、なに?」
「なんでさっきいなかったの?」
「患者さん診てたんだよ。ごめんね」
ぽんぽんとあやすように背中を撫でられる
そっか。想はお仕事中なのだら、忙しいんだ
ずっとデスクにいるわけではないし、患者さんも診てるんだ
俺が入院していた時、想はいつも優しく病室の扉をあけて「こんにちは」ってしてくれていた。
それが俺にとってどれだけ救いだったか。
今だって、想は誰かの心の支えになってる。
想が病室の扉をあけて、優しくお話してくれるのを待っている人がいる
なのに、俺はこんなことして…
「…想、ごめんなさい」
「なんで環が謝るの?」
「だって、…邪魔、ごめんなさい」
「環が邪魔なんて思ってる訳ないでしょ?変なこと言わないで」
「でもっ、…迷惑…」
「迷惑も思ってないよ。俺の方こそごめんね。不安にさせたし、怖い思いさせた」
「…大丈夫、だよ…っ」
優しさが、心に染みて一度引いたはずの涙がもう一度溢れた
お仕事の邪魔しちゃってごめんなさい。でも、ありがとう。
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