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病院にて!
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手を繋ぐと病院の中を案内してくれた。
俺はいつの間にか1階から3階に移動して想を探していたらしい
手を繋いで歩いていると、ぬいぐるみやおもちゃがたくさんある部屋を見つける
「ここは子供たちの遊び場。鈴はよくここで子供たちと遊んでたよ」
懐かしそうに目を細めた
鈴が楽しそうに笑う姿が思い浮かぶ。俺も何だが心がぽかぽかと暖かくなって自然と頬が緩んだ
その場所を抜けると休憩所があった。
自動販売機や椅子、テーブルが沢山おいてある
広くて、太陽の光が当たっている
テーブルにひとり、おじいさんがいてコーヒーを飲んでいる
想と目が合うと、「こんにちは」と言って微笑んだ
入院していたときは違うことで頭がいっぱいになっていて気づかなかったけれど、この病院はとても優しい場所だと思った
想は、この素敵な場所で働いている。
かっこいいなぁ。と改めて思う
「ここは病棟。患者さん達がいるところね」
「…俺が、いたところ?」
「そう、環が居たところ。と言っても実際はもう一個下の階だったけどね」
あの時と同じ場所のはずなのに、全く違って見える。
それが何故かは分からないけれど、今見えている景色のほうがよっぽど好きだった
「そろそろ戻ろっか」
優しく手を引かれ、そのまま想にくっついて歩いた
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