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鈴がくれるもの
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少しの沈黙のあと、もう一度淹れ直そうか?と聞いてきたけれど、鈴が頭を撫でたり抱きしめたりするせいで不安な気持ちが無くなっていってしまったので「いらない」と答えた
そのまま寝てしまうかなと思ったけれど、まだ起きているというので、この前約束した絵のことを切りだした
内心楽しみにしていたし、鈴は仕事とかで忙しそうだったからなかなか言えずにいただけで実は早く欲しかった
それなのに、描いてないとか言われて柄にもなく拗ねた勢いで鈴の膝から降りて顔を背けた
すると後から何か音が聞こえた。
少しだけ振り向けばテーブルの上には画用紙とペンが並べられていた
「…今から描くの?」
「うん、描く!」
紙とペンを交互にみている
ほんとに、描いてくれるんだ。さっきのもやもやした気持ちはなくなって、何を描いてくれるんだろう。ただそれだけで頭がいっぱいになった
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