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鈴がくれるもの
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心なしかいつもより調子が良くて、目が覚めてくると頭がすっきりとした
手に持って眠ったはずなのに俺の手の中にあの絵はない
頭を起こしてあたりを見渡せば、ベッド脇のテーブルに絵が置かれていることに気づいた
それをとって、もう一度みる
そっと手を当てれば、少しだけ温かいような気がした
「結ー」
扉が開いて、鈴と目があった
「朝ご飯食べられそう?」
どーする?と俺を見る
食べないと言ってもきっと鈴は怒らない
こんなに優しい鈴はたくさんの人に好かれて、慕われているんだろう。
俺なんかより素敵な人もたくさんいると思う
なのに鈴は俺が好きだって言ってくれて、こんなに優しくしてくれる。
それがどうしてなのか不思議でならない
悶々と考えていると「結、ゆいー!食べよー!」と目の前にしゃがんだ
「うん」
立ち上がると軽い目眩でふらふらした歩き方になってしまうのを後からそっと支えらた
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