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帰り
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「あー、キスしたい、可愛い」
何かに耐えているような鈴が頭をかいて困ったように笑った
結は鈴に頭を撫でてもらうと満足したのか、またもやふらふらとした足取りで環のところまで戻った
それを見て鈴が転ばないでね。と小さく声をかける
「…成功だね!」
小声のつもりなんだろうけど普通に聞こえる
「…ほんと?」
「うん!」
「あり、がと」
「かわいー」
「可愛くないから」
「結、もう帰っちゃうの?」
そう言うと環は俺を見上げてきた
「どうする?どっちでもいいよ」
俺に向けられた問をそのまま鈴にパスする
「んーどうする?」
今度は鈴から結へのパス
「…環は?」
一周してその問は環の元へ帰る
「もう少し、…居てほしい」
いい?と見上げられていいよ。と頭をなでた
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