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思い
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「…っ、やだっ」
ケータイから耳を離してその人に押し返す
「泣かないで?飴あげるから」
はい。と飴を渡され、全然欲しくなかったけど要らないというのも申し訳ないので貰った
『え、来るの?俺達ここいたほうがいい?
ほんとですか?やった、ラッキー!』
その人は電話を切ると「お迎えくるからおとなしく待ってろよー」って頭を撫でた
鈴が、くる?
「俺、嫌…っ」
「だーめ。俺が構ってあげるから」
嫌だと何度繰り返してもその人たちは離してくれなかった
鈴は教科担当の先生だとか、休み時間の遊び仲間とか、学生より学生とか、よくわからない単語を次々へと話してくる
「放課後にしつこく聞くとキミのこと教えてくれるんだよ!」
「ねぇ、神崎先生って家でどんな感じなの?」
「料理とかできんの?」
「…料理、上手」
「へー、俺も食べてみたい!」
「ね、好きなタイプとかは?しってる?」
「…知らない」
鈴はどこにいても人気みたいでみんな楽しそうに鈴の話をする
「あ、来たっぽい!あの車だよね?」
そう言われ顔を上げれば車から降りてきた鈴と目が思いっきり合ってしまった
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