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思い
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「先生ありがとー」
「こっちこそありがとね」
学校の前で止まった車。
そこで制服を着た人たちは次々に降りていった
車内は一気に静まり返った
じっと座っていると後ろがじくじくと痛む。
座っているとどうしても痛くて何度も何度も体制を変えた
「…っいぅ、…はぁっ…」
お腹は痛いし頭も痛い。なにより裂けたところの感覚が気持ち悪い。
何度も体制を変え続けた為か吐き気もしだして焦りから汗が滲んだ
胃からのものも何度も飲み込む。
「…っ、!」
「…顔色悪し、汗すごい」
はりついた前髪を避けられ、突然冷たいものを感じたと思ったら鈴の手だった
運転中じゃなかったっけ。と外を見れば大きな駐車場に止まっていた
鈴は車から降りて俺が座っている方の扉を開けた
「…病院な」
「嫌っ、大丈夫だから…!」
「どこら辺が大丈夫なの?
それに、結の嫌がることするって言ったでしょ」
嫌がることって、そういう事?
放置とか、怒鳴るとか、そういう事じゃないの。
病院は嫌なのに、行きたくないのに、結局はすべて鈴の優しさな気がして涙が出てきそうになった
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