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仲良し
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ひんやりと少し寒くなってきて目が覚める
開けたままのカーテンからは日の落ちた紺色の空だけが見えていた
結構眠ってしまっていたようだ
結に目をやれば、こちら側に背を向けて顔の前で両手を合わせていた
「…起きてる?」
眠っていたら起こすのは悪いので、小さな声で話しかける
「…起きてる」
「あ、起きてたー」
声を掛ければ体の向きを変えてこちら側に向き直ってくれた
んーっ。と大きく伸びをしてから体を起こす
「眠れた?」
「うん」
「そっか、よかった!」
ふふ。と笑顔が溢れる
「あー、布団から出たくないね」
でも、夜ご飯つくらないと。
布団の温かい温度に、ここから出るのが億劫になる
「じゃあ俺つくる」
「結、料理とかできるの?」
「…できる気がする」
「危ないからいいよ。気持ちだけで充分嬉しい」
「…でも」
そこからふたりでどちらが作るかを時間をかけて話し合った結果、結が料理をして俺はそれを見守るということで決まった
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