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鈴の家
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「できたっ!」
「…できた」
お皿に盛り付けた美味しそうなロールキャベツ。
殆ど鈴のお母さんが指示してくれたり料理してくれたりしていたから、焦げなかったし、とてもいい匂いがする
「ふたりのこと呼んできてくれる?」
「はい」
ふたり。というのは妹さんと弟さんのことだと思う
エプロンをとると、ふたりを呼ぶために2階へ上がった
コンコン。
控えめにノックする
「はーい」
返事が聞こえて、扉を少し開けて顔を覗かせた
「…ロールキャベツが、できました」
「結ちゃん作ったの!?」
妹さんはびっくりしたみたいに振り返る
「少しだけ」
「ふふっ、りょーかい!今行くねー」
こく。と頷いてから部屋の扉を閉めた
次は弟さん。
弟さんは少しだけ仲良くなったから、びっくりさせようと企んでノックはせずにそっと扉を開けた
さっきも開いていた問題集を開いて、シャープペンで何かを書いている
きっと俺には気づいていない。
そーっと歩いて、すぐ後ろにまで来た
「────わっ」
「…っ!?」
驚いた表情の弟さんと目が合う
「もー、結くん!」
びっくりした。と胸に手を当てて小さく笑っていた
「ロールキャベツ、できたよ」
「もうできたの?
ありがと、今行くね」
こく。と頷いてから鈴に会うために急いで階段を降りてキッチンへ向かった
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