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息を整えながら、心の奥底から湧き上がってくる罪悪感に、きゅっと目を瞑る。
ーーどうしよう。
逢坂に触られて、イッてしまうなんて。
『……可愛い、林野君』
逢坂の唇が、額に押し当てられる。
目を開ければ、逢坂の熱っぽい瞳が、すぐ近くにあって。
『…俺、もう我慢出来ない。……林野君、力抜いて』
「……っま、…ッあ、ぁ…!」
ソコからずるりと指が抜かれたかと思うと、息をつく間も無く、太いものが質量感を伴ってナカに入ってくる。
呼吸が出来ないくらいの、圧迫感。
そして、胸を満たしていく、幸福感。
『………動くよ』
「……ん、っ…ぁあ、や…!」
何度も何度も、時々速さを変えて突かれながら、与えられる快楽に酔いしれる。
ーーセックスって、こんなに気持ち良かったっけ。
そう思ってしまうくらい、逢坂とするのは格別に気持ちよくて、奥を突きあげられる度に意識が持っていかれそうになる。
『……っ林野くん…』
「…は、ッ逢坂、……っん」
逢坂が俺の唇に、キスを落とす。
角度を変えて、幾度も。
その度に、胸がきゅっと締め付けられて、身体が熱くなってゆく。
「…お、…さか……っ」
その名前を呼んで、瞳に、じわりと涙が滲む。
こうして逢坂に抱かれるのは、嬉しい。
けれど、同時に……切ない。
だってこれは、現実じゃない。
自分が頭の中で描いている、ただの妄想なのだから。
『…どうして泣いてるの』
「んっ…」
目尻に、柔らかな感触。
見上げれば、逢坂と目が合って、滲んだ涙が零れそうになる。
『……林野君』
逢坂の手が、俺の髪を撫でる。
『…好きだよ』
「………っ」
これが、自分の妄想であることは分かっている。
けれど、それでも……嬉しい。
逢坂の首に手を回して、抱き寄せる。
ーー妄想でも、幻想でも、何でもいい。
今は、都合のいい夢に、溺れていたい。
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