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「…ッ、あ……!」
逢坂が、ぐん、と奥を突き上げる。
俺は、もっていかれまいと必死に逢坂に縋り付きながら、与えられる快楽を受け入れる。
「は、っあ……おお、さか……っ」
『…ん、…何?』
「…っ呼んで……おれの、名前……」
『……名前……ね』
逢坂はふっと笑って、要望に応えるべく、俺の耳元に口を寄せる。
『……林野君』
「ッ、逢坂、…あっ、ぁあ…!」
逢坂に名前を呼ばれた瞬間、胸が温かくなって、きゅうっとナカが締まるのを感じる。
『林野君。…好きだよ、林野君』
逢坂はくすりと笑って、腰を動かしながら、何度も俺の名前を呼ぶ。
その瞳に映っているのは、顔を蕩けさせて、逢坂に抱きつく自分の姿だけ。
その事実に、堪らなく嬉しくなる。
『…林野君、…好きだよ、好き…』
この声も、身体も、全部。
誰にも渡したくない。
ーーどうか、夢なら覚めないで。
「……あ、ぁぁああッ…!」
快楽の波が、絶頂に達する。
どぷ、っと自分のモノから溢れる精。
続いてナカに放出される、逢坂の欲。
まだ残る余韻に浸りながら、霞む視界の中で、消えそうになる逢坂の身体を必死で掴む。
「……や、行かないで…っ」
まだ、足りない。
もっとずっと、逢坂を感じていたい。
そんな思いから、透けてゆく身体に手を伸ばす。
そうすれば逢坂は、頭上で困ったように笑って、それから俺の髪をそっと撫でた。
『…大丈夫、また明日来るから。……ね?』
「っ本当、に……?」
こくん、と頷いた逢坂から、名残惜しさを感じながらも、手を離す。
逢坂はくすりと笑って、半透明の右手を俺の方に向かって振る。
『……おやすみ、林野君』
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